耳科診察の
ご案内
外耳炎・中耳炎でお悩みの方、ご相談ください
外耳炎・中耳炎で
お困りの方へ
耳の不快感を減らしたい!

頭を振る・傾ける・痒がる、耳垢が出る・臭う…このような症状はとても不快感がありますよね。
耳を掻く行為は更に状況を悪化させ、ストレスも多くかかります。一時的な対応で治ってしまう場合はそれでOK。問題は治りにくい、繰り返す場合です。
当院では治療プランの選択にこだわり、なるべく早く不快感から解放されるよう努めております。使用する機器、お薬、治療プランは施設によっても異なりますので、繰り返す耳のトラブルでお悩みの方は一度ご相談ください。

※硬い耳垢が付いた状態(左)/きれいな耳内(右)

初診の方へ
治りにくい外耳炎…より良い治療法をみつけましょう

はじめて当院を受診される方は、事前にお電話にて来院予定日をお知らせください。診察は基本的に院長となりますので、出勤や手術等の予定を確認いたします。また、来院時はお時間に余裕をもってお越しください(外来状況により待ち時間が長くなることもございます。)また、予約枠での診察は行っておりませんので、外来時間帯でお越しください。

  • 担当獣医師のご紹介
    耳科治療で皆様のお力になれれば幸いです

    獣医師 五日市大介

    • 獣医耳研究会
    • 耳道内視鏡グループに所属

    皮膚科と耳科は考え方が重複することも多く当院では耳科も積極的に診察を行っております。
    外耳炎を数多く診察する中で得られた経験・知識を個々の症例に生かし、より快適な生活が送れるようサポートいたします。

耳科診察のコンセプト
耳道内視鏡による正確な判断、ベストな治療計画

「耳内環境の正確な把握と根本原因の見極め」が当院の耳科診察のコンセプトです。

外耳炎が長期化する原因の一つに「耳内奥の汚れがいつまでも残っている」ことが挙げられます。盲目的な耳洗浄や点耳は逆に外耳炎を長期化させてしまう可能性もあるかもしれません。

「いくら耳洗浄や点耳をしても限界がある症例が一定の割合でいる。良い治療方法はないか?」そこで当院では耳の奥まで確認・治療が可能な耳内視鏡を導入し、今までケアの困難だった鼓膜付近、さらには中耳内部の治療もできる環境を整え、鼓膜付近の正常化を促す治療を行うことにしました。結果として、今まで改善の乏しかった症例も再発頻度が減ることになりました。また、従来の一般的なケアの方法・点耳薬の種類・ケアの頻度なども種々の方法を取り入れ、なるべく不快感を軽減できる方法をご提案いたします。外耳炎・中耳炎は繰り返すことも多い疾患ですので、適切な治療計画を練りましょう。

繰り返す外耳炎に立ち向かう
もっと良くなる方法があるはず!…見極めが大事

外耳炎でお悩みのワンちゃん・ネコちゃんは比較的多くみられます。
動物病院で治療したり、自宅でお薬をつけると一時的に症状が改善するのですが、しばらくしてまた繰り返します。
治らない理由を理解し、先手をとることが有効です。

  • なぜ繰り返すのか?
    必ず悪化する原因があります

    外耳炎がを繰り返す場合、繰り返す原因が必ずあります。その原因を把握することが一番重要です。よく見られる「細菌」「マラセチア」などは直接の原因ではないことも多いのです。本当の原因が分かれば対処法が分かり、完治しなくとも落ち着かせることができる可能性が高まります。

  • 原因は個々で異なる
    悪化要因を整理し、治療プランをたてましょう

    一言でが「外耳炎」といっても原因は様々です。発症年齢や犬種、片方か両方か? 内視鏡の画像、耳垢の内容、性格などを総合し原因や悪化要因を見極めます。程度も様々ですので、全く同じ症例はいないと言っても過言ではありません。

  • 鼓膜の重要性
    鼓膜付近の正常化がカギ

    耳の中は細く、奥には鼓膜や中耳があります。繊細な部位だけに盲目的な洗浄・点耳薬は時に治癒を遅らせることもあります。しっかり洗えた気になりますが、耳道内視鏡で確認すると鼓膜周辺の汚れは残念ですが改善さないことがしばしばあります。繰り返す外耳炎では鼓膜付近の正常化が大切です。

  • 中耳炎は長期化する
    積極的かつ肯定的に

    外耳炎を繰り返すと鼓膜がダメージを受け、破裂→中耳炎に移行することがあります。特に短頭種(パグ、フレンチブルドックなど)では耳内構造も特徴的で中耳炎に移行しやすい傾向にあります。このような場合、中耳内部の確認、洗浄が必要です。

  • 良くなってからが勝負!?
    治った!と思っては…いけません。

    一時的は外耳炎では、すぐに症状が治まり(2週間以内)再発も基本的にしません。薬で治ったように見えてもしばらくすると再発する時は、原因が解決していないことが多いため、しっかり原因を把握し適切なケアを心がけましょう。

  • 耳内環境を把握してみませんか?
    百聞は一見に如かず

    耳の中はどのようになっているのか?
    把握してみるとイメージが付き、今後のケアに対する意識も変化します。また、外耳炎は鼓膜の病気ともいわれ、出口ではなく奥の鼓膜がトラブルを起こしていることも多く、繰り返す外耳炎・中耳炎では一度確認してみることをおすすめいたします。

受診の目安を教えてください
こんな時、当院がお役にたてるかもしれません。
  • 外耳炎を繰り返す

    繰り返す外耳炎、徐々に頻度が多くなる、耳垢の状態が変化する、薬が効かなくなる…などの状態は積極的な診断・治療計画が必要になります。
    長期化すると外耳道が狭窄(狭くなる)ことで更に悪化し、外耳道の腫れが治りにくくなりますので、早めの対策が重要です。

  • 耳の不快感がある

    痒がる、首を振る、傾けるなどの症状は外耳炎や中耳炎で主にみられる症状です。些細な原因でも症状が顕著にみられることもあります。いずれにしても原因の除去が大事です。掻くことで悪化しますので、早めに対処しましょう。

  • 原因が
    はっきりしない

    繰り返す耳の痒みは原因の確認と再発防止の計画が必要です。細菌やマラセチアなどのコントロールを行っても再発をする場合、鼓膜付近の状態の把握が重要になります。また、他に基礎疾患があることも考慮しなければいけません。多角的な判断が必要です。

  • 耳の臭いが
    強い

    耳の臭いの原因は感染症が存在することを示唆します。感染の程度によって臭いも変化します。また、汗や脂の多い犬種はさらに臭いが強くなります。まずはどの原因で臭いがでているのか?を把握し、改善できるプランを検討いたします。

  • 今の治療方法以外の対処法はないか?

    治療方法は原因によって様々ですが、それぞれにアプローチの方法はいくつかあります。今までの治療の結果が現在の症状ですので、反応が悪い場合より積極的な方法をとるか、治療方法の再検討が必要です。

  • 中高齢(5歳以降)から症状がひどくなった

    もともと耳のトラブルが無かったのに徐々に症状が治らない(繰り返す)場合、昔と現在の体の状態が変化していることもあります。また、ポリープや耳道内の構造が変化し、慢性化していることもあります。

耳科治療動画のご紹介
耳道内視鏡による正確な判断、ベストな治療計画

ポプラ動物病院では2023年度より耳科の専門的な治療を行う環境を整える一環として、「耳科専門病院VST新宿耳科皮膚科センター」の大隈先生(アジア獣医皮膚科専門医)と提携し、北海道でもより専門的な耳科の治療を受けられるよう環境をさらに充実してまいります。

下記のお悩みはありませんか?
・外耳炎を繰り返す
・片耳だけ症状が悪化する
・聴こえないような気がする
・耳の症状のはっきりした原因を知りたい
・今までと違う治療法を探している
・専門的な治療を検討している
・外科手術が必要と言われたが、再度確認したい(内視鏡治療で回避できそうか知りたい)


当院ではこのような状況に対して耳道内視鏡(VOS)を導入し、治りにくい外耳炎・中耳炎に対して対応できる環境を整えております。
耳道内視鏡については「どのような処置なのか?」というお問合せが多いため、動画にて治療の一部をご紹介いたします。
当院の耳道内視鏡による治療動画は下記のリンクになります。

  • 耳内視鏡のご紹介

  • 猫の正常な耳道内

  • 猫の中耳炎

  • 猫の耳内ポリープ摘出

  • 犬の耳垢塊摘出1

  • 犬の耳垢・毛の除去

  • 犬の耳内洗浄

  • 犬の治らない外耳炎に挑む

  • フレンチブルドックの中耳炎

※当院受診されたすべての方が内視鏡治療を受けるわけではありません(セカンドオピニオンで来院されるケースでも点耳薬や治療方法を変更することで改善される症例の方が多いです)
メリットが高いと判断された症例に対しご相談の上、耳道内視鏡治療を行なっております。
診察、治療をご希望な方は当院までご相談ください。

  • 耳道内視鏡のご紹介
    不快な原因を確認・除去するための機器です。

    耳の中を診る内視鏡を当院では3台取り入れております。診察室での確認用、麻酔下で処置を行うもの、レーザー処置を行う時使用するもの。それぞれの機器をご紹介いたします。鼓膜や中耳を処置できる機器は特殊なものになります。

よくあるご質問
  • 他の施設と何が違うのですか?
    一言でいうと、治療プランの引き出しがより多くあるということになります。治りにくい外耳炎の場合、鼓膜・中耳の確認や耳内の環境整備が必要なケースでは耳道内視鏡が必要になります。当院ではなるべく外科手術をしない方法をご提案いたします。また、治療薬の選択、洗浄方法など当院では個々にあった方法を選択できるよう努めております。
  • 他の施設で手術を勧められています
    手術の内容にもよりますが、耳内のポリープや中耳炎の手術の場合、耳道内視鏡での処置で対応できることもあります。残念ですが、かなり重症化した外耳道で軟骨が固く変化して、痛みや不快感が強い症例では外科手術が適応になることもあります。温存、切除ではそれぞれメリット・デメリットがありますので状況に応じてご相談しましょう。
  • 必ず麻酔は必要ですか?
    耳の中を鼓膜・中耳までしっかり確認し、鼓膜付近の処置をする場合は全身麻酔が必要ですが、まずは外来で無麻酔にてある程度確認、治療を行い、治療反応を見ながら全身麻酔下で処置が必要か判断することが多いですね。
    怖がる・暴れる・強く痛がるなど、症状が強い場合、ご相談により初診時から鎮静または麻酔下で処置を行うこともあります。この場合、事前に予約が必要です。ご相談ください。
  • 耳のケアが自宅でできません。
    通院が可能な方は、自宅でのケアは行わなくても大丈夫です。通院が困難な場合は途中何度か自宅でのケアをお願いすることになりますが、いくつか方法をご紹介いたしますので、可能な範囲で対応しましょう。
  • 耳内視鏡での処置とは?
    耳内の奥に溜まった「毛」「耳垢」「細菌の塊」「ポリープ」などは一般的な耳のお掃除や洗浄では除去できません。耳道内視鏡(オトスコープ)でそれらを綺麗に除去することで鼓膜付近の環境を整えます。繰り返す外耳炎は鼓膜のトラブルが原因になっていることも多いため一度しっかり確認、除去する処置になります。同時に鼓膜破裂や中耳炎に移行している場合はその処置も可能です。
  • ネコで外耳炎を繰り返します
    犬と猫では外耳炎の原因は異なると考えた方が良いかもしれません。猫ではポリープや分泌腺異常、猫種によっては構造異常が基礎にある可能性があります。また、ダニなどの寄生も比較的多く認められます。