ポプラ日記

フレブルさんは皮膚、耳のトラブルが多い!?
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2022年08月11日(木)
人気犬種の一つ、フレンチブルドック

皮膚病と耳のトラブルは他犬種よりも多いです

原因はいくつかありますが、その状況を把握した上でうまく対処することが必要です。
(この場では細かくお話しませんが、皮膚、耳でいくつかの特徴があります)

スキンケアの方法も、他犬種とは異なりますのでご注意を!

皮膚科、耳科が好きな者としては、この状態を攻略することが一つのテーマでもあります。

お悩みの際はご相談くださいね!
耳の治療方法はいろいろありますよ
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2022年08月10日(水)
こんにちは五日市です

耳のトラブルでお悩みのワンちゃん猫ちゃんは非常に多いですよね・・。

当院には、そんなお悩みの方が日々来院されます。

「原因がわからない」「繰り返す」「手術が必要だと言われた・・」などなど

耳の手術って・・??

一般的に耳の手術は、耳の道を全部摘出する全耳道切除、中耳の中(鼓室)に穴を開けて中をきれいにする鼓室包切開術などがあげられます。
いずれの手術も、「完治」を目指すものではありますが、なにぶん合併症が発生しやすく、また、鼓室の中をしっかり処置できなければ再発なども考えなければなりません。
また、聴力が失われることもあります。

点耳薬や洗浄と外科手術で近年までは2通りの選択肢でしたが、ここ10年くらいでその中間の「耳内視鏡による処置」が可能になりました。
まだまだ一般的ではありませんが、「完治」というよりは、「安定した状態を保つ」治療という位置づけです。
もちろん、内容によっては完治が期待できる場合も多々あります。

例えるなら、
骨折した場合、痛み止めと断脚(足を切断)しか方法がなかった時代が、処置でくっつけることができるようになった・・みたいな感じでしょうか。
または、虫歯の場合、歯磨きか、抜歯の治療しかなかったのが、詰めたりいろんな処置で温存ができるようになった。
このようなイメージで動物の耳科も発展しています!!

あくまでも症状が辛くないことが一つの目安になりますよね。

今後も耳のケアに力を入れ、皆様の大切な家族の快適な生活のお力になれれば幸いです。

耳のトラブルでお悩みの際は、お気軽にご相談くださいませ。
「耳科」での当院の考え
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2022年08月04日(木)
こんにちは

耳科での当院のコンセプト(基本的な考え)をお話します

ズバリ

「耳の不快感が軽減すること」です

犬種によっては、もともと耳の構造や体質により、耳内環境や中耳ない環境、耳管の構造などが安定しない犬種があります。
そうすると、これらの犬種で外耳炎が発生し、悪化すると、耳の手術が必要・・となってしまいます。
症状が少ない状態で維持できるなら、それも選択肢になるのではないか?というのが基本的なコンセプトです。
そのために、当院では内視鏡や半導体レーザー、耳処置の経験を積んだスタッフと共に、耳内環境の正常化を目指しています
また、中耳炎にも対応できるデバイスを揃え、より細かい部位へのアプローチも可能になっています。

もちろん、進行や症状によっては外科手術を選択したほうが良い場合もあります
当院では基本的に「外科手術は行なっておりません」
外科手術は効果がはっきりする反面、合併症や場合により再発もあります。

なるべくは、内科治療や耳内視鏡による処置で正常化をはかり、良い状態を維持する方向で方針を検討いたします。
なので、根治、完治を目指す場合は外科手術が適応になるケースが多いため、当院での対応範囲ではありません。

今まで、他の病院で「手術した方が良い」と言われてきた症例を数々改善してきた経緯から、もちろん全てではありませんが、この手法の効果を少しでも悩む方に提供できればと思っております。
ざっくりですが、7〜8割の症例は手術を回避できています。

よく相談した上で、納得できる治療方法を提供できれば幸いです
「耳科」「皮膚科」セカンドオピニオンのお話
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2022年07月20日(水)
こんにちは五日市です!

最近は暑くなり、ジメジメ・・・この時期は耳や皮膚の環境も悪化しやすいですね(涙)

さて、当院では耳科、皮膚科の診察を積極的に行なっておりますが、最近は、耳科と皮膚科でお困りの方がとても増えております。
※積極的とは・・専門的な知識と、詳しい説明、最適な治療プランや飼い主さんのご要望にあったプランをいくつかご提案できる・・ということです。

どこの動物病院も全科診療なので、忙しく、特に皮膚科や耳科は治療のオプションがシンプルかつ幅広い(ここがミソ)のでなかなか手が回らないというところも多いと思います。
実際、自分も以前勤務していた動物病院では皮膚科とかよりも外科などのスキルを磨く方に注力していました・・汗
でも、ここ十年くらいは皮膚科、五年くらいは耳科の奥深さにはまっております!

やはり、「得意としている先生が診る」ほうがいいケースもあるでしょう。

日頃より、「困った皮膚科と耳科は当院で!」・・・と思われるよう、精進しております。

皮膚科では「なかなか治らない・・」という症状に対して、飼い主さんが満足していただけるレベルにコントロールすることができます。
耳科では、外科適応の症例をどう内視鏡で治療するか?が最近のテーマです。(耳の外科は合併症も比較的多く、侵襲も多い為、なるべく内視鏡で改善させてあげたいと思っております)

治療には飼い主さんの協力(投薬やケアなど)が不可欠ですので、一緒に考えていきましょう!
ご相談がございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
アトピー性皮膚炎はケアが大事
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2022年06月18日(土)
こんにちは、皮膚科担当の五日市です

人間では痒みの原因で多いアトピー性皮膚炎、ワンちゃんにもよく見受けられます。
同じ病態でも、動物は掻爬行動(掻く行為)や舐める行為が激しく、悪化もしやすい印象です。

ワンちゃんの性格や、飼い主さんの生活サイクルなども考慮して、なるべく早く、無理なく改善できる方法を一緒に考えます。

今回は、柴犬のワンちゃん、非常に頑固な痒みに悩んで当院を受診していただきました。
このようなケースは非常に多く、飼い主さんも「どうしていいかわからなくなった・・」「治らないのは諦めているが、諦めきれない・・」などのお話をよく聞きます。

初診時








このように、症状が一度悪化すると負のサイクルに突入し、悪化の一途をたどります。
我々は、このような症状に対して適切、かつ無理のないアドバイスをすることを心がけており、さまざまなプランを提供できるよう努めております。


5ヶ月後









症状は9割改善!
飼い主さんの努力もあり、順調に維持期間に入っております!

治療は、「病態と、悪化の理由を飼い主さんが性格に把握すること」が最も重要と考えています。
先生がわかっているからお任せします・・・

ではありません

最も長い時間、接しているのは「飼い主さん」です。症状や匂い、皮膚のコンディションを日々確認できると、シャンプーやお薬の使用頻度など判断が適切にできるようになります。

飼い主さんの理解と治療に対する姿勢が成果に現れます。

なんとかしたい!!

と思われる方は、一度ご相談くださいませ。