ポプラ日記

アレルギーの闇・・
  • ブログ
2022年12月21日(水)
うちの子は・・アレルギー検査で・・あれもダメこれもダメ・・
病院で専用食を処方されそれしか食べていないのに・・・治らない・・。

こんな現象?がちらほら見受けられる以前からの動物業界
もちろん、添加物、タンパク、脂質・・などなどアレルギー反応を引き起こす要素は食べ物に存在することは事実でしょう

我々人間も様々なものを摂取しています

なぜか動物は人間よりも「アレルギー?」と言われることが多いですよね・・
これが飼い主さんを混乱させます。
痒そうな人を見てもアレルギー?と思うよりアトピー性皮膚炎と思う方が多いですよね・・。

獣医界はアレルギーの前に、皮膚炎をいう概念、認識が薄いのがその要因の一つです
人間の皮膚科の教本では「皮膚炎」が最もメインで掲載されますが、獣医の教本では「皮膚炎」の項目がありません

何故かは、その時の製作する時の判断にあると思われますが、人間も動物も基本的なメカニズムは一緒です
人間ではエビデンスが揃っており、見た目や経過による判断基準が細かく確立しています

そのような背景もあり、問診でその可能性が疑われる場合は考えますが、「我々はアレルギー検査と食事療法は基本的にお勧めはしていません」
ただし、飼い主さんの無理のない範囲で行うことは良いことと思いますのでされる余力のある場合はその限りではありません

当院では人間の皮膚科と似たスタンスで皮膚科を考えていますので、その辺が当院の立ち位置になります

食事療法に反応がなく新たな治療方法をご希望の方はご相談ください
冬の乾燥にはやはり「保湿」が大事
  • ブログ
2022年12月13日(火)
こんにちは
寒い冬は乾燥が気になりますよね・・。
ワンちゃんも乾燥は皮膚のトラブルの原因になりますので注意が必要です。
特に「アトピー性皮膚炎」を持っているワンちゃんでは、皮膚の水分蒸散量が正常な犬より多いので比較的乾燥しやすい傾向にあります。
そこで・・保湿剤の登場です。

当院では数種類の保湿剤を揃えております。
スプレータイプ、ローションタイプ、クリームタイプ・・。
乾燥の部位に合った製剤を選択し、より快適な生活を送りましょう。

乾燥が気になる方はお気軽にご相談ください!
「耳科 セカンドオピニオン」 のご案内
  • ブログ
2022年09月06日(火)
こんにちは五日市です

当院では皮膚科と耳科でセカンドオピニオンを受け付けております

今回は「耳科のセカンドオピニオン」についてご案内いたします

「こちらの動物病院では耳科の症状に対して何ができるのか?」

① 現状把握(診断)をなるべく詳しく行います・・・外耳炎、中耳炎・・といっても原因は様々です。原因を分かりやすくお伝えいたします。

② 今後の展望についてご説明いたします・・・症状の繰り返す場合、治療方法を再検討する必要があります。

③ 使う薬剤の種類や検査内容・・・施設によって使うお薬や治療手順、方法は様々です。当院では現状把握のもと最適と思われる治療法をご提案いたします。

④ 耳内視鏡(特殊機材)を使用することで治療の幅が広い・・耳道拡張、中耳洗浄、耳内ポリープの除去、鼓膜の治療など多彩なケアが可能です→結果として薬剤でのケアがしやすくなります。

⑤ 外科適応と言われた場合、上記の治療によって回避できる症例も多い・・・それぞれにメリット、デメリットがありますので選択してみましょう、年齢や性格、飼い主さんの考えなど考慮いたします

「当院でできないこと・・」もご説明いたします

① 耳道の外科(全耳道切除術や鼓室包切開術など)・・・根治が期待できる反面、外科の得意な獣医師でも、耳科の外科は難易度の高い部類に入り、合併症や術後の経過が思わしくないケースもあります。(当院では外科を回避することができるよう対応いたしますが、残念ながら治療の反応が乏しい場合や病状が進行している場合は外科対応のできる他施設をご紹介いたします)

② CT、MRIの検査・・・この検査機械は大学病院やごく一部の動物病院でしか受けられない検査です。中耳炎の確認や、脳、外耳道の状態などの把握に有用です。必要によってはそのような施設をご紹介いたします。当院では、症状確認やレントゲン検査などを行い、まずはできる処置治療を行い、治療経過によって精査をご提案することがあります。

上記のように当院の考えは

なかなか治らない、ケアが困難な症例」に対し、診断の見直しと新たな治療方法をご提案する
辛い症状を現状より改善できるよう様々な治療方法を試みる
 
結果として耳の症状で悩む動物と飼い主さんの負担を減らすことができればと考えております

また、他施設にて「手術が必要」と言われた症例でも耳道内視鏡や治療方法の変更にてコントロール可能なケースも多くなっております。もちろん内科療法も、費用、手間、時間がかかりますので、どちらがベストか?は状況によって異なりますのでご相談しましょう。

外科手術は・・なるべく耳が無くなるのは避けたい・・というご意見をよくききますし、自分も本人に苦痛がなければなるべく避けたいですね(歯科治療のような考えに似ていますが、温存できる方法を耳科でもご提案いたします)

今より改善する可能性がある!
まだ、発展途上の分野で、このような治療を積極的に行なっている動物病院は少ないですが、治療症例を重ね皆様にその効果を実感していただけるよう精進して参ります。

その症例にとって、飼い主さんの考えにより、最善と思われる方法を一緒に考える一助になれれば幸いです
フレブルさんは皮膚、耳のトラブルが多い!?
  • ブログ
2022年08月11日(木)
人気犬種の一つ、フレンチブルドック

皮膚病と耳のトラブルは他犬種よりも多いです

原因はいくつかありますが、その状況を把握した上でうまく対処することが必要です。
(この場では細かくお話しませんが、皮膚、耳でいくつかの特徴があります)

スキンケアの方法も、他犬種とは異なりますのでご注意を!

皮膚科、耳科が好きな者としては、この状態を攻略することが一つのテーマでもあります。

お悩みの際はご相談くださいね!
耳の治療方法はいろいろありますよ
  • ブログ
2022年08月10日(水)
こんにちは五日市です

耳のトラブルでお悩みのワンちゃん猫ちゃんは非常に多いですよね・・。

当院には、そんなお悩みの方が日々来院されます。

「原因がわからない」「繰り返す」「手術が必要だと言われた・・」などなど

耳の手術って・・??

一般的に耳の手術は、耳の道を全部摘出する全耳道切除、中耳の中(鼓室)に穴を開けて中をきれいにする鼓室包切開術などがあげられます。
いずれの手術も、「完治」を目指すものではありますが、なにぶん合併症が発生しやすく、また、鼓室の中をしっかり処置できなければ再発なども考えなければなりません。
また、聴力が失われることもあります。

点耳薬や洗浄と外科手術で近年までは2通りの選択肢でしたが、ここ10年くらいでその中間の「耳内視鏡による処置」が可能になりました。
まだまだ一般的ではありませんが、「完治」というよりは、「安定した状態を保つ」治療という位置づけです。
もちろん、内容によっては完治が期待できる場合も多々あります。

例えるなら、
骨折した場合、痛み止めと断脚(足を切断)しか方法がなかった時代が、処置でくっつけることができるようになった・・みたいな感じでしょうか。
または、虫歯の場合、歯磨きか、抜歯の治療しかなかったのが、詰めたりいろんな処置で温存ができるようになった。
このようなイメージで動物の耳科も発展しています!!

あくまでも症状が辛くないことが一つの目安になりますよね。

今後も耳のケアに力を入れ、皆様の大切な家族の快適な生活のお力になれれば幸いです。

耳のトラブルでお悩みの際は、お気軽にご相談くださいませ。